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臼杵ふぐ 山田屋  @ 西麻布
まだ時期ではないでしょう・・・

と言われながらも「臼杵ふぐ 山田屋」へ

大分県臼杵市の老舗が東京に去年出したばかりの店だという

外苑西通りを脇道へ入り、小さく灯っている看板を頼りにマンションのわき道を入ると、地下へと延びる階段からエントランスにかけて、入っていくまでは想像していなかった様な空間が広がっていた

都心の地価の高い場所だろうに、余計な飾りの無い、クリーンで広々とした空間・・・
この階段上に立ち一息つくと、一週間の疲れから開放されるようで、ざわざわとした気持も静かに落ち着く

外でご飯を頂くことの醍醐味の一つは、家庭では味わえない非日常感を楽しむこと

そんな気持をくすぐるようなこのエントランスだけでも演出上手な料理屋であることが伺えて、入る前から嬉しくなった

個室とカウンターがあるが、このたびはカウンターへ

人数を絞ったカウンターが実に贅沢

シャンパンで喉を潤すと
漆塗りの小さな籠に美しく盛られた前菜が
出汁に漬けられたいくら、蟹と菊の酢の物、鰊の甘露煮など、目にも舌にも嬉しい

ふぐ刺しは
これも大変美しい絵皿に透けるような乳白色のふぐが菊盛りにされており、今まで食べたどのふぐ刺しよりも厚めに引かれている
この厚みには初めはやや違和感を感じたものの、しまった身の歯ごたえとふぐそのものの旨みをより感じられる
極細い葱を巻き、肝を溶いたポン酢で頂くとまた味が濃厚に
このポン酢が濃い目で酸味抑え目でまた美味
一口、また一口、幸せになってゆく

ふぐの唐揚げは
齧るごとに、柔らかく淡白な身から旨みが滲む
いつのまにかお箸を使うことも忘れて、骨の周りに齧り付いていた

このとき一緒にだされた塩味の効いた野菜チップスも可愛い箸休めとして嬉しい

ここで口直しに出された小さなフルーツトマトと生食用のトウモロコシ(銘柄は失念、「未来」ではなかった)が揚げ物の後には爽やか

ふぐ料理の〆には鍋なのだろうが、このカウンターで鍋を出すことはできないそうで、味噌椀仕立てのふぐのあら汁を頂き、〆には厨房で作られたふぐ雑炊を
お椀に盛られた雑炊は実に繊細お味で、濃い目の味を求めてしまう私には少々物足りなく、すこしポン酢を垂らしていただいた
コース料理の〆のご飯を最後まで頂けたためしが無く、今回も例に漏れず・・・
今頃になってお腹が空いてきて、あの雑炊が恋しい

デザートはイチジクの冷製コンポートと薩摩芋とチョコレートのミニミ
ニケーキを頂く

味覚はもちろん視覚的にも楽しませてくれた素敵な料理屋

予約がとりづらくなってしまうのだろうが、是非ふぐの季節に再訪したい

臼杵ふぐ 山田屋  
港区西麻布4-11-14
FLEG西麻布VIERGE地階A
03-3499-5501 
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